もんしょの巣穴blog

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グラフィクスプログラマとして思うこと

どこぞでリンクが貼られていたこんな記事。

http://plaza.rakuten.co.jp/fantag/diary/201004080000/

喧嘩を売るつもりじゃないんだけど、この記事は何が言いたいのかさっぱりわからない。
リアルを目指すのは止めろ?没個性になるな?岩のテクスチャにこだわるのは止めろ?
ゲームを無視してグラフィクスだけをよくしていっても売り上げには繋がらないってことを言いたいのか?
だとしたら、そんな当たり前のことを今更言ってどうすんの?

記事の中ではGoWを例に挙げて、このゲームの面白さはリアルなグラフィックが理由じゃない、と言ってる。
じゃあ、GoWのグラフィックがひどい、とまでは言わないけど、レベルが低かったら売れただろうか?
所詮仮定の話でしかないのであんまり意味はないけど、たぶんこんなに売れなかったでしょうね。
あの作品はガチムチなデルタ部隊が地底人ローカストと戦う物語。
その屈強な主人公たちや頑強な地底人たちを表現するためにあのグラフィックはあったわけです。
リアルがどうのと言うのであれば、あんな筋肉ダルマばかりの軍隊がリアルなわけないだろとしか言いようがない。

たぶん、この記事を書いた人は、岩とか大理石とかの質感にこだわりすぎて他が疎かになるのはおかしい。
そんなものの質感は突き詰めていけばどれも同じになるんだから、あほみたいにこだわる必要はないんだ、と言いたいんだと思う。
でも、伝わってこない。何度も読み返して、やっと上記のように考えているんじゃないかと思えた。
それすら合ってるかわからない。
何にしても、グラフィクスはヘボでもゲームが面白ければいいんだ、ととられても仕方ない。
そして、その意見は間違っている。

では、グラフィクスプログラマとしてどう考えるか?
すでにグラフィックは一定以上のクオリティを持っているのが当たり前である。
もちろん、その一定のレベルは値段、プラットフォーム、コンセプトによってまちまちだ。
アンチャーテッド2並のグラフィクスはDSのゲームには求められていない。
しかし、ゲームが凄く面白いからと言って8ビットゲームのグラフィクスをPS3,Xbox360のパッケージソフトとしては出すべきではないし、出したところで売れないだろう。
WiiはSD機だから、ゲームが面白ければPS1並のグラフィクスでもいいか?あり得ない。
最終的にはプラットフォームと予算と期間と人員に左右される。しかし、その制限の中で最高のものを作る努力が必要だ。
こういう記事を持ち出して努力を怠るなら、それは間違っている。

じゃあ、岩の質感にとことんまでこだわるべきなのか?
もちろん、そんなわけない。ただただそんなところにこだわっていてもいいものは出来ない。
重要なことは、ゲームを意識すること。ゲームを作っているということを忘れないこと。
例えば、『バットマン:アーカムアサイラム』は光と影がデザインの上で重要になっており、ゲームでも重要な役割を担っています。
プレイヤーに注目して欲しい部分には光が当たるように細工されていて、これによってプレイヤーは無闇に迷わずに済みます。
このようなデザインをゲームの要素と絡めるのは当たり前の話ではあるのですが、分業が進みすぎるとこういうところに意識が向かなくなります。
ゲームを意識していれば、このゲームを表現するためのグラフィクスも意識できるようになります。
このゲームはリアルな映像であるべきだ、ということになっても、岩の質感だけにこだわるというようなことにはならないはずです。
グラフィックがいいことがゲームを殺したりはしません。ゲームを意識しない制作手法が殺すんです。
それを忘れずにグラフィックのクオリティを高めていくことが重要だ、と私は思います。

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  1. 2010/04/10(土) 18:37:30|
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  4. | コメント:3

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Author:monsho
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